Mari Endo 遠藤真理
"One Day - 10" 2020 10×10㎝ 彫り進み木版画
Profile
1959年東京生まれ。1982年桑沢デザイン研究所ビジュアルデザインコースII部卒。
1988年アフリカの文化を学ぶためケニア首都ナイロビの日本アフリカ文化交流協会に留学。夫の出身地であるケニア第3の都市キスムに約1年滞在した後、ケニアおよびタンザニアで日本企業の現地職員としてマネージメントに従事。2007年 現Kuona Artists Collective (旧Kuona Trust) で習得した 彫り進み多色木版画の技能を生かし、2014年定年退職後、ケニアを拠点に版画家・墨イラストレーターおよびエデュケーターとして活動。その他、ケニアと日本の現代美術アーティストやミュージシャンを相互的に紹介する企画をコーディネートするなど、文化交流を推進する取り組みも展開している。
Exhibitions
Stocks|Shop
初めてケニアの地を踏んだのは1988年。直にアフリカの音楽とアートに触れたくて、その頃アフリカ大陸で一番入国しやすかったのがケニアだったからです。
ケニアからコンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)、ナイジェリア、セネガルを周るはずでしたが、夫となる人に首都ナイロビで出会い、彼の実家がある村とその近くの小さな町でのべ1年暮らしました。ケニア西部ヴィクトリア湖畔に位置するケニア第3の都市キスムが彼の出身地です。そこで体験した/見た/感じたことのスナップ写真的な記録が「ある日のこと」シリーズ。
今はインフラが整いつつある彼の村は、私が住んでいた34年前、電気、水道、ガスがありませんでした。小さな家には最低限の生活必需品しかありません。
そんな不便で質素な生活が助け合いをうんで人をつなげる…。
家族、ご近所、友だち、すれちがう人々など、みな血がつながっているような不思議な感覚が芽生えたのを覚えています。
そして、自然の摂理に逆らわぬ人々と一緒に居て、人間が自然の一部であると気づき、気持ちが楽になりました。
「ある日のこと」シリーズは、これからも思い出の場面が頭に浮かぶたび、その都度刷っていくと思います。
(遠藤真理)
「ある日のこと」
彫り進み木版画
制作2020年~2022年
ED4~6 @¥15,000
※残部僅少、作品によっては在庫無し
作家・作品に関するお問い合わせはCONTACTよりお願いします。
If you have any questions about the artist or the works, please CONTACT