子供と一緒に外で過ごすことが増えた。
土や草や木に触れ、身体が原初に還るようで心地よかった。
(椎名絢)
「茂み」 2022年 910×606mm 和紙、岩絵具、水干絵具、色鉛筆
古い旅館や曰くを感じさせる建造物、そこに根を張る植物と人々。
ひっそりと居残る湿潤な昭和風景を、日本画技法で描いてきた椎名 絢。4年ぶりの個展となる。
園児となった愛娘と戸外で過ごす事が増え、草木に触れる時間も増えたという。
作家の好む湿度と土と時間が、茂みに隠れている。
(佐藤香織)
The old ryokan, or Japanese inns, and buildings that stimulates your curiosity, the plants and people that seems to have enrooted tightly there.
Aya Shiina paints to depict the quiet and humid sceneries of the Showa period with Japanese painting techniques. This is her first solo exhibition in four years.
Shiina says that she has spent more time outdoors, and more time touching plants and trees with her beloved daughter being a kindergarten child .
Her favorite humidity, soil and the flow of time are hidden everywhere in the thickets.
(Kaori Sato)
椎名 絢
1979 茨城県生まれ
2001 お茶の水女子大学理学部生物学科卒業
2013 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業
2015 同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了
個展
2017 「熱海」ギャラリーナユタ/東京
2018 「灯/潜る」 ギャラリーナユタ/東京
2019 「冬の旅」武蔵野美術大学gFAL/東京
グループ展
2013 「きわ」アートスペース羅針盤展/東京
2014 「汽水域−アトリエの開放−」武蔵野美術大学/東京
「東京サンパウロ“表現の両極”」アフロブラジル美術館/ブラジル
2015 「晨颯展」かわべ美術/東京
「a.a.t.mアートアワードトーキョー丸の内2015」丸ビル/東京
「庭/根」マキイマサルファインアーツ/東京
2016 「第9回菅楯彦大賞展」倉吉博物館/鳥取
2018 「第7回 日経日本画大賞展」 上野の森美術館/東京
「さくら前線」ギャラリーナユタ/東京
2021 「絵、纏う」数寄和/東京
「風景」 2021年 330×330mm 和紙、岩絵具、水干絵具
椎名 絢展「茂み」
Aya Shiina Exhibition [Thicket]
2022. 9. 16(Fri) - 9. 30(Fri)
12:00 - 19:00 Lastday - 17:00
水曜休廊 Wednesday Closed